昨年の暮れになって、日本の子どもたちの学力が落ちているというニュースが報じられました。学力低下と併せて学習指導要領の『ゆとり』について論じられている記事も目にします。外国との相対評価とすれば、一概に学力低下とは言えないし、読解力などは言語によっても差があるのではないでしょうか。そもそも学力の定義が曖昧なのです。
長野県の教育は、昔から『教育県長野』といって、誇るものがありました。それは何かというと、受験のための教育ではなく全人教育であるということです。もちろん読み書きそろばんという基礎はしっかり定着させますが、『生きる力』を養おうという教育です。自分の思いを表現できる力、工夫創造して生み出していくことのできる力、人の気持ちを思いやり同じ人間として生きていくことのできる力、このような力が子どもたちに必要だと思います。
せまい学力(試験のための学力)に振り回されず、もっと長いスタンスで全人教育を大事にしていこうではありませんか。
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