松本での学生時代v

 松本で初めて体験したもの、麻雀、アルバイト、一人暮らし、スキー、・・・いろいろある中でも、登山は思い出多い初体験でした。
 初めての登山は、北穂高岳でした。同じ学科のEと二人で登りました。
 浪人時代に初めて見た北アルプスが強烈なインパクトとして残り、次の年に信州大学受験を決意させました。
 その北アルプスに登るチャンスはすぐに訪れました。友達になったEが山好きで梅雨明けとともに行こうということになりました。
 出発は大雨の次の日で、釜トンネルは車両通行止め。歩いて通り抜けました。大正池は土砂でかなり埋まっていました。5月の連休に訪れたときと大違いでした。
 小梨平にテントを張って、次の朝、明神、徳沢、と歩き、涸沢カールに入り、北穂南陵から登りました。頂上の小屋に着いたときは霧の中。小屋の食堂でベートーベンを聴きながらフルコースの夕食を食べていると、霧が晴れ、窓の外に夕日を浴びて輝く槍ヶ岳が見えました。すごい感動でした。
 次の日は晴れ。涸沢岳、奥穂高岳、前穂高岳と登り、岳沢を上高地へ下りました。初めて上高地へ観光で訪れたときの上高地の清らかさは、この日山から下りてきた僕にとっては、排気ガスの臭う下界というイメージに変わっていました。
 このとき、奥穂高岳の頂上から槍ヶ岳を撮った写真がブログTOPを飾っている写真です。