昭和30年代の思い出Ⅰ

  子どもの頃、楽しみだったこと、おいしかったことと言えば、百貨店の最上階レストランで食べるソフトクリーム。
  テーブルで待っていると、銀色に輝く乗せ台にコーンがすっぽり入り、白くねじれたソフトクリームが運ばれて来るのです。この頃、百貨店以外でソフトクリームを食べられる場所を知りませんでした。
  さらに、ホットケーキが付くと最高でした。お皿に2枚のホットケーキが乗り、金属製の小さなカップに蜂蜜が入っている。バターと蜂蜜がしみ込んだホットケーキをナイフで切ってフォークで食べる。子どもながらにリッチな気分になったものです。