親孝行

  徳島の母から、この頃よく電話がかかってきます。
  「ただ」だからです。母は大阪のおばちゃんといった感じで、1円でも安いスーパーマーケットへ遠くても自転車で出かけて行っていました。今も自転車で買い物には行っているようですが、さすがに近い所にしているようです。
  そんな母が弟の奥さんからもらった携帯電話を使えるようになり、よくかかってきます。暑いの、雨が降らないのという天気の話から、父が植木鉢を割った話や年金・税金の話など、とりとめもなく話すので、僕の方から、「そろそろ切るよ。」と言い出して、ようやく終わりになります。
  子どもが小さい頃は毎年徳島に帰っていましたが、この頃は2年に1回、それも僕だけで帰っています。それが、今は2日に1回声を聞いています。ありがたいことです。こんな形で親孝行ができるとは思いませんでした。この夏は帰るかな。