テレビを見ていて、家族4人で線香花火の話題になりました。
「あんな紙の線香花火が1本で200円もするなんてね。」僕が「昔は藁(わら)だったよねえ。」と言うと、他の3人は知らない様子。86才の義父と81才の義母も知らない。妻も知らないと言います。「え~っ! わらの先に黒い火薬が2cmくらい付いているやつ、知らない?」と聞いても、まったく知らないみたいです。逆に「そんなの売ってるのは徳島だけじゃないの?」と言われてしまいました。
子どものときの懐かしい思い出。長持ち競争をして、赤く輝く小さな玉をじっと見つめたものです。蚊取り線香の火で先の黒いところに火を付けると、上に燃えていきながら、だんだんと玉が大きくなります。やがて、玉がジクジクと震えだし、パッ!パッ!とたんぽぽの綿毛のような火花が飛び出します。真ん中の玉は奇妙な動きをしています。だんだんと火花に勢いがなくなり、柳の葉のような火花になります。真ん中の玉も小さくなり、ついには、ポタッと落ちます。この一連の流れが線香花火の趣のあるところです。
あの線香花火にまた会いたい思いが強くなりました。
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