ゴトミキ山手前までの地質調査

上小理研2011地質調査2回目です。
前回は雨のため、前年からの反省や文献調査から今年の計画の話をしただけで終わりました。
今日は、移動性高気圧におおわれる最高の天気です。
4人で角間渓谷に車を進めました。

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山神宮と書かれた鳥居の前に車を駐め、送電線鉄塔への道を登り始めます。
地質図で見ると、岩谷堂溶岩があり、さらに上部に高屋沢溶岩があるということです。

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鉄塔に到着しました。
槍ヶ岳が見えます。その左に常念岳、右側に大天井岳が見えます。

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見上げると、熊棚やサルノコシカケがありました。

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節理のある大きな崖が見えてきました。

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輝石安山岩やデイサイトに似た石が落ちています。
尾根の手前に炭焼きの石積みがありました。
中もきれいに石積みが残っています。

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この辺りから尾根にかけて、石がやわらかくなり、色も赤みがかっていて、角閃石も見られるようです。
尾根の鉄塔に出ると、素晴らしい景色が見えました。
穂高連峰、槍ヶ岳から燕岳の表銀座が良く見えます。

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ふもとを見ると、長小学校や石舟浄水場がありました。

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だるま山や笠ツブレ山の方向を見ている三人です。

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鉄塔から尾根を登っていくと、真田本城から見えない渋沢側や鳥井峠・菅平方面を監視するための山城というか出城があった跡がありました。
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その下のガレ場から烏帽子岳・だるま山・笠ツブレ山方向がよく見えました。

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さらに尾根を進んで行くと、地図の1440m地点へ到着しました。
ここから木々の間に九竜(くりょう)とゴトミキ山が見えました。

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もう12時前なので、引き返すことにしました。
地図でコースを表します。

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※地図の火口としてあるのは、約55万年前にゴトミキ山方向から火山灰や火砕流が出ているということで、想像される火口です。
お昼は1440m地点から出城へもどる途中の平らな場所で食べました。
尾根の鉄塔へもどると、北アルプスに日影の部分が多くなり、少し違って見えました。

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左が蓮華岳で、右が鹿島鑓ヶ岳です。
鉄塔下の尾根は落ち葉が多くなり、よくすべりました。

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松尾城に近づくと、穴のあいた石が多く見られるようになりました。

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穴の中に小さな結晶が見られます。
松尾城跡に到着しました。

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城跡内に四等三角点がありました。
また、周りの石積みは内村層にある凝灰岩が使われていました。

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城跡を降りて行くと、また炭焼きの石積みに出会いました。

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杉林をぬけると里に下りてきました。
大きな柿の木にたくさんの実がついています。

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角間の沢の奥です。

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道路を山神宮まで歩き、車で市民の森へもどりました。
4人で石をたたき、カモシカに出会い、景色を見て、話をして、楽しい6時間の山歩きでした。