火口発見か?

今年の地質調査最終日です。
市民の森駐車場に6名が集まりました。

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前回までの調査の資料や地図を見ながら、今日の調査の方向を相談します。
矢沢公園上や向山にあった角閃石は小さな結晶が集まった角閃石岩と呼ぶ方がふさわしいのではないか。ということでした。

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また、群馬県の古永井露頭に見られるゴトミキ火山灰からは、1cmほどの扁平角閃石が見られることから、向山や矢沢へ流れている火砕流がゴトミキからのものなら、扁平な角閃石が入っているだろうということです。

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そこで、殿城山北側の火口と思われる場所を調査し、角閃石を含む溶岩を見つけることができれば、その扁平状態で、矢沢方向へ行っているのかどうかが分かるということです。

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旧菅平有料道路から東に入り、車で行かれる場所まで上りました。
わがインサイトは、前輪駆動ですが、ついに空回りして、上れなくなりました。

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3人に後ろから押してもらって、なんとか上がりました。
空回りした道です。

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いよいよ調査開始です。

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東に向かって、大きな岩がごろごろしている沢を上ります。
沢を境に、右側(南側)の岩は白っぽく、

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左側(北側)の岩は硬く青みがかった感じです。

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この2種類の安山岩が火口と思われる場所まで沢を二分して続きました。
北側の崖には、鉄平石の露頭や奇岩が見られました。

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沢を歩いていると、ナナフシのような昆虫やきれいなコケに出会いました。

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沢を登り詰めると、急になだらかになり、左右が広く開けました。
火口の中に入ったという感じです。
そこには、今まで見られなかった少し風化した感じの赤っぽい石や黒っぽい石がありました。
角閃石が入っているようにも見えます。

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これが、火口を示すものかどうかは分かりませんが、11時を過ぎたので、僕ともう一人は帰ることにしました。
あと3人のその後の調査に期待しましょう。

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帰りに火口出口方面を撮った写真です。

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出口から沢が急になり、狭くなります。
登るときに見た鉄平石の露頭よりさらに大きな露頭がその下にありました。

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帰りは林道を下りました。崖から落ちてきた岩です。

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鉄平石の溶岩の中にノジュールのようにタマネギ状になっている岩があったのでしょう。
インサイトの所まで下り、帰路につきました。

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本日の調査で火口らしい場所がわかりましたが、この火口から出ている火山灰や火砕流はどこへ行っているものなのか、分析が待たれます。