上田市民の森集合で4名が集まりました。
雨上がりのいい天気です。今回は烏帽子溶岩を調べる予定でしたが、火砕流がどこまで達しているかを調べることにしました。
大富士や鷲場山から上田方向へ火砕流が流れ下った方向です。
朝日ヶ丘の崖に火砕流が残っています。
千曲川をはさんで、烏帽子岳の手前にある大富士や鷲場山からこちらへ火砕流が流れて来たと考えられます。
上小湖生層と呼ばれる地層で、この辺りが大きな湖だったときに火砕流が流れて来て溜まったものだと考えられます。
下部の地層の上に不整合で火砕流の層があるので、この場所が湖ではなくなってから火砕流が積もってできたものと考えられます。
下の湖生層には軽石が多く含まれ、上の火砕流層にはあまり含まれていませんが、どちらも大富士下部や鷲場山に見られるカクセン石の入ったデイサイト(石英安山岩)の火砕流です。
この上部の火砕流が上田原台地や神畑でも見られます。
平井寺にも火砕流が届いています。
川を渡ることができずに、今回は地層まで行くのをあきらめました。
保野から小泉に抜ける途中にも火砕流が見られる場所があります。
陸上に積もった火砕流なのに、縞模様になっています。なぜかはよく分かりません。
午前中だけの調査でしたが、壮大なスケールの火砕流に思いをはせ、楽しいひとときが過ごせました。
コメント