2010上小理研地質調査2回目

11月14日から2週間あけて、2回目の地質調査をしました。
前回、向山で角閃石を見つけることができ、今回はその角閃石の入った凝灰角レキ岩(tuff breccia)の上にローム層があることがわかり、黒雲母を含んでいることから20万年前の北アルプス焼岳西方の火山から飛んできたものと考えられます。
向山タフグレ上の第3ローム層.jpg第3ローム層の鉱物.jpg
黒雲母が金色に光っていました。
「瀧宮神社の溶岩の下に、このローム層があるのではないか。」と、行ってみました。
瀧宮神社の上の溶岩.jpg
残念ながらローム層は、見つけられませんでしたが、湧き水があり、「ローム層の上から湧き出しているのではないか。」と、想像できます。
小山進先生の手帳に、大正7年「矢沢城山公園忠魂碑東側に角閃石を含む安山岩がある。」という記録があります。
そこで、矢沢城趾へ行ってみました。
凝灰角礫岩がありました。
矢沢城趾がけのタフグレ.jpg
しかし、忠魂碑は見つかりません。
矢沢城趾の城山遊園記.jpg
古い碑は、この城山遊園記しかありませんでした。
「向山の凝灰角礫岩が矢沢の下の方にあるのではないか。」と、神川の方へ下って行きました。
対岸に見る虚空蔵山.jpg
対岸の虚空蔵山にも凝灰角礫岩があります。
神川まで下りて行きましたが、凝灰角礫岩やローム層は見つかりませんでした。
しかし、川に別所層の露頭がありました。
神川の別所層.jpg
この泥岩層から石灰質ノジュールや玄能石が見つかりました。
別所層で見つかった玄能石.jpg
高師小僧も出て来ました。
ここで昼食にして、車にもどりました。
最後は、虚空蔵山へ行くことにします。
中腹に凝灰角礫岩がありました。
虚空蔵山タフグレ.jpg
この凝灰角礫岩層は、烏帽子からの90万年前の溶岩のさらに昔のものと考えられます。
頂上の三角点です。
虚空蔵山頂上三角点.jpg
上田ローマン橋がきれいに見えました。
上田ローマン橋1.jpg上田ローマン橋2.jpg