理科研修「感覚の不思議」

高山中学校へ行きました。
玄関は2階へ上がっていくようになっていました。
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周りの山々の紹介が磨りガラスに書かれています。
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反対側の壁には卒業制作と思われる「校歌の歌詞」や「学校目標」がありました。
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校舎の壁はコンクリートの打ちっ放しで、国内外の絵が飾られていました。
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2階の渡り廊下は温室のようで、夏は暑いです。
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北東側は斑尾方面に入道雲が出ていました。
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南側は高山村の奥、七味温泉などのいくつかの温泉があり、志賀高原に通じています。
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校庭とプールです。
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CST研修で「感覚の不思議」と題して、視覚・聴覚・嗅覚・味覚について学習しました。
「錯視」ということで、図形が揺れて見えるものや、紙で作ったドラゴンの立体が、実際はへこんでいるのに、飛び出して見える等の不思議体験を実習しました。
耳の構造についても学習し、年齢を重ねると高音(モスキート音)が聞こえなくなるのは、うずまき細管の中の毛が倒れて聴神経を刺激する仕組みの中で、あぶみ骨に近い部分が刺激を伝えにくくなるためのようです。
低音はあぶみ骨から遠い部分で感じているということです。
耳が聞こえなくなった人のために開発された人工内耳は、始めは「ガラガラ」「チュチュ」のような無意味な雑音としか聞こえないものが、一年ほどすると、言葉として聞き取れるようになるということです。
脳は神経情報処理を変化させて対応できるそうです。
味覚については実習としてミラクルフルーツによる味の変化を試してみました。
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2cmほどの赤い実です。
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皮をむいて、口に入れ、舌の上を転がすようになめてから種を出します。
すると、今まで酸っぱく感じていたレモンが甘く感じられました。
後味が甘く、香りも甘いように感じます。
す(酢酸)も少し甘く感じられるようになりました。
乳酸は酸っぱいままでしたが、甘い臭いがしたように感じます。
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舌の味を感じる部分は、舌の前の方、横の方、奥の方で、それぞれ味を感じるところが違うと習ったのですが、今では同じ味蕾の中にそれぞれの味を感じる細胞が同居して存在することが分かっているようです。
最後にショウジョウバエの嗅覚実験の話がありました。
電子顕微鏡でないと見られないような嗅覚毛をTBCと3種類に分け、さらにその毛の中の穴を調べて、嗅覚伝達経路を研究していく内容で難しかったですが、いろいろな実験をして分かってきたことを話してくれました。
小中学校の理科学習には感覚器について、あまり入っていませんが、子どもたちの興味を引くものがいくつもありますので、理科室前廊下などで紹介していかれたらと思います。